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文化庁 令和6年度 文化遺産国際協力拠点交流事業
トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業(R6年度)
【業務の目的】
文化庁から受託した令和5年度緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する国際貢献事業」の発展的な取組として、本拠点交流事業を位置づける。日本側の拠点を武庫川女子大学建築学部・大学院建築学研究科、トルコ側の拠点をバフチェシヒル大学建築デザイン学部とし、国際貢献事業において作成した意見書をベースとして、アンタキヤ旧市街の復興都市デザインを提案する拠点交流事業を実施し、歴史的市街地の復興における都市景観形成を担うトルコ人専門家および若手研究者の人材育成を行うことを目的とする。そして本事業を通じて、「文化遺産の保護」「良好な都市景観形成」のみならず「建築物の耐震性向上」という三つの価値観の共存に対する意識を醸成し、アンタキヤはもとよりトルコ全般の歴史的市街地の復興における都市景観形成分野の発展に寄与することを目指す。
【業務内容】
(1)アンタキヤの復興都市デザイン提案の作成
(1-1)現地調査ワークショップ
トルコ人若手研究者と共同で、アンタキヤの町を歩きながら被災状況や復旧状況を把握する。
(1-2)アンタキヤ住民アンケート
国際貢献事業において作成した意見書をもとに、アンタキヤの住民の方々を対象にアンケートを実施し、町並み復興に関する地元の要望を聞き出すことを、トルコ人若手研究者と共同で行う。
(1-3)復興都市デザインスタジオ
武庫川女子大学の建築・都市デザインスタジオ(一級建築士事務所)を拠点として、現地調査ワークショップやアンタキヤ住民アンケートに参加したバフチェシヒル大学のトルコ人若手研究者を招聘し、アンタキヤ旧市街の復興都市デザインの提案を共同で作成する。またトルコ人若手研究者は、期間中に日本の地震関連実験施設等の視察を行う。
(2)アンタキヤの復興都市デザインシンポジウムの開催
バフチェシヒル大学にてトルコ人若手研究者と共同で復興都市デザインシンポジウムを開催する。このシンポジウムでは、現地調査ワークショップ、住民アンケート、デザインスタジオの報告を行うとともに、作成した復興都市デザインの発表を行う。
(3)報告書の作成
上記(1)(2)を踏まえて、アンタキヤ旧市街の復興都市デザインの提案を含む報告書を作成する。
◆リンク:文化庁委託業務 令和6年度「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」動画・提案書等ホームページ
【関連事業リンク①】文化庁 令和5年度緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する国際貢献事業」