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文化庁 令和7年度 文化遺産国際協力拠点交流事業

トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業(R7年度)

>報告書 Report(PDF)(2026年3月)

【業務の目的】

文化庁から受託した令和6年度文化遺産国際協力拠点交流事業「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」の発展的な取組として、本拠点交流事業を位置づける。日本側の拠点を武庫川女子大学建築学部・大学院建築学研究科、トルコ側の拠点をバフチェシヒル大学建築デザイン学部とし、アンタキヤ旧市街にある実際に被災した伝統的住宅建築(文化遺産)を対象として耐震改修設計を提案する拠点交流事業を実施し、トルコ人若手研究者等の人材育成と効果的な技術移転を図ることを目的とする。そして本事業を通じて「文化遺産の保護」「良好な都市景観形成」「建築物の耐震性向上」という三つの価値観の共存に対する意識を醸成し、日本とトルコの文化遺産保護分野の協力関係の発展に寄与することを目指す。伝統的住宅建築を対象とする理由は、アンタキヤ旧市街の大半が住宅系建築であり、伝統的住宅建築の耐震改修設計を具体的に提案することが、アンタキヤ旧市街のアイデンティティを地震から守ることに繋がるからである。

【業務内容】

(1)アンタキヤの伝統的住宅建築の耐震改修設計の提案

(1-1)現地実測調査

アンタキヤ旧市街にある実際に被災した伝統的住宅建築(文化遺産)を対象として、トルコ人若手研究者等と共同で実測調査を行う。

(1-2)実測図面作成

現地実測調査の結果に基づき、トルコ人若手研究者と共同で実測CAD図面の作成を行う。

(1-3)耐震改修設計スタジオ

武庫川女子大学の建築・都市デザインスタジオ(一級建築士事務所)を拠点として、現地実測調査や実測図面作成に参加したバフチェシヒル大学のトルコ人若手研究者を招聘し、アンタキヤ旧市街地の伝統的住宅建築の耐震改修設計を共同で提案する。また日本滞在の期間中、トルコ人若手研究者はモデルハウスを視察し、日本のハウスメーカーが提供する耐震技術を学ぶ。さらには日本の地震関連実験施設の視察も行う。

(2)アンタキヤの伝統的住宅建築の耐震改修設計シンポジウムの開催

バフチェシヒル大学建築デザイン学部にて耐震改修設計シンポジウムを開催する。このシンポジウムでは現地実測調査、実測図面作成、耐震改修設計スタジオの報告を行い、作成した耐震改修設計提案の発表を行う。

(3)報告書の作成

上記(1)(2)を踏まえて、アンタキヤの伝統的住宅建築の耐震改修設計の提案を含む報告書を作成する。


◆リンク:文化庁委託業務 令和7年度「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」最終成果物等ホームページ


【関連事業リンク①】文化庁 令和6年度文化遺産国際協力拠点交流事業「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」


【関連事業リンク②】文化庁 令和5年度緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する国際貢献事業」


【関連事業リンク③】Survey Report on the Areas Affected by the Earthquake with Epicenter in Southeastern Turkey, 2023